鑑定人 | ☆☆☆RISのおやぢの小話ブログ☆☆☆

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ある種の専門家なのでいままで裁判の「鑑定人」になったことが2回ある。鑑定団などのいい加減なものではなく法律上の鑑定人なのである。
「原告は被告のXX(原因)のためYY(結果)になったという。XXとYYは因果関係あるのか云々」などというのを鑑定するのである。最初に依頼されたときこれは国民の神聖な義務であるから引き受けなければならないと思い,謹んでお受けした。然るべき鑑定を行い,鑑定書なるものを約二千字書いたがこの間,三ヶ月くらいか,督促もない。すると60万円!がそっくり鑑定料としていただけるではないか。国民の神聖な義務だから必要経費程度と思っていたからびっくりした。おかみは大判振る舞いなのである。その後三年ほどたってまた鑑定の依頼がきた。味をしめてはいはいと引き受けると,裁判所から電話があって「どうでしょう,鑑定料は30万円くらいで・・・」などとおっしゃる。いい加減に決めているのである。どうせ,敗訴したほうからぶん取るのでいくらでもいいのである。もらえると嬉しいのであるが,なんとなく「法」の裏側を見たようで釈然としない。
前記60万円にはおまけがついている。裁判所のやることなので所得税はしっかり差し引いていただいていると勝手に解釈して放置していた。甘かった。税務署よりしっかり重加算追徴をぼったくられた。